佐藤建築事務所
映画『マイ・アーキテクト』が公開されます。
映画『マイ・アーキテクト』(私の建築家、アカデミー賞受賞候補作品)が岡山にやって来ます。
8月12日よりシネマ・クレールで上映されます。マイ・アーキテクトは建築家ルイス・カーンを父にもつ息子が父親探しの旅に出かける物語です。…人間とは何なんだろう。そして人間が形づくる建築・都市・社会とは…。私とルイス・カーンの出会い。
思えば、私にとってルイス・カーンとの出会いは学生時代だった。その当時、外国の建築1作品のみを紹介した、まだペラペラの雑誌のGAを見たときだった。
作品名はリチャーズメディカルセンター。林立するシャフトに驚愕したことを覚えている。それにも増して、後になって理解できたことだが、カーンが世に出た哲学―マスタ―スペースandサーバントスペース、つまり建築の主空間とそれに仕える空間の2分法だった。自分にとって全く新鮮な建築に対する考えをそこに発見した。
マイ・アーキテクトとは建築家の為の映画ではありません。日頃建築とは関係ない一般の方が、建築とはこういうものなのか、建築とはかくも素晴らしいものなのだということを改めて感じることの出来る映画だと思います。一人でも沢山の方々に見て頂きたいと思っています。真珠の涙がこぼれるかも知れません。この続きは、私自身映画を見た後で…。