佐藤建築事務所

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  瀬戸内市土師地域にあり、うっそうとした緑が茂る神社隣地におよそ100年前から寄り添う酒蔵の転用が検討された。
  大きな酒ダルがいくつも転がる２棟の蔵は奥まった配置であったため曳家により適度な間隔で並び直され、新しく生まれた隙間をエントランスとした。

  瀬戸内市土師地域にあり、うっそうとした緑が茂る神社隣地におよそ100年前から寄り添う酒蔵の転用が検討された。
  大きな酒ダルがいくつも転がる２棟の蔵は奥まった配置であったため曳家により適度な間隔で並び直され、新しく生まれた隙間をエントランスとした。

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  酒蔵のデザインは、基本的にもとあった蔵の要素が取り入れられた。軒天から外壁に続くしっくいは上部で縦ラインの焼き杉板に切り替わる。蔵らしい落ち着きを内部に持たせるため、縦格子窓の位置はコントロールされたものとなっている。
  そして新設した上部越屋根のハイサイドライトが、既存の構造体である骨太の梁・柱を浮かび上がらせる。数ある梁の中でもギャラリー棟の４間もの距離にかかる500×250mmの大梁は圧巻で、それを活かす間取りとした。サロン棟の娯楽室では、既存２階床板を取り去り梁の架構だけを残した大吹抜空間としたが、視線が広がりすぎず守られた感覚すらある。

  酒蔵のデザインは、基本的にもとあった蔵の要素が取り入れられた。軒天から外壁に続くしっくいは上部で縦ラインの焼き杉板に切り替わる。蔵らしい落ち着きを内部に持たせるため、縦格子窓の位置はコントロールされたものとなっている。
  そして新設した上部越屋根のハイサイドライトが、既存の構造体である骨太の梁・柱を浮かび上がらせる。数ある梁の中でもギャラリー棟の４間もの距離にかかる500×250mmの大梁は圧巻で、それを活かす間取りとした。サロン棟の娯楽室では、既存２階床板を取り去り梁の架構だけを残した大吹抜空間としたが、視線が広がりすぎず守られた感覚すらある。

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  またこの酒蔵の記憶を留める酒ダルを２階ギャラリーに展示し、この地に古くからある井戸水を中庭で生かすこととした。
  建物の記憶が受け継がれ、新鮮な風景が生まれた。地域の活動を支える拠点として、住民の手により末永く維持されることを願っている。
  
  用途／コミュニティ施設　構造・規模／木造・地上２階建
  建築面積／275.82㎡　延床面積／362.70㎡
  岡山県瀬戸内市長船町土師　2005

  またこの酒蔵の記憶を留める酒ダルを２階ギャラリーに展示し、この地に古くからある井戸水を中庭で生かすこととした。
  建物の記憶が受け継がれ、新鮮な風景が生まれた。地域の活動を支える拠点として、住民の手により末永く維持されることを願っている。
  
  用途／コミュニティ施設　構造・規模／木造・地上２階建
  建築面積／275.82㎡　延床面積／362.70㎡
  岡山県瀬戸内市長船町土師　2005

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