佐藤建築事務所

岡山市立馬屋下幼稚園

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MAYASHIMO KINDERGARTEN

岡山市立馬屋下幼稚園

  • 佐藤建築事務所「岡山市立馬屋下幼稚園」

    敷地は岡山市郊外、なだらかな山並みを背にして、周辺住宅地が拡大しており、隣接した既存小学校(馬屋下小学校)のグラウンドの延長に新たに確保されたものである。岡山市は91年より、学校建築における木の復権を求め、その手始めに幼稚園、保育園の建設にあたって、木造架構によるものとの方針を決め、その第1号としてグルーピングされたものとして、本施設は計画された。

    敷地は岡山市郊外、なだらかな山並みを背にして、周辺住宅地が拡大しており、隣接した既存小学校(馬屋下小学校)のグラウンドの延長に新たに確保されたものである。岡山市は91年より、学校建築における木の復権を求め、その手始めに幼稚園、保育園の建設にあたって、木造架構によるものとの方針を決め、その第1号としてグルーピングされたものとして、本施設は計画された。

  • 佐藤建築事務所「岡山市立馬屋下幼稚園」

    幼稚園は幼児が家庭を出発し、親元を離れ、初めて集団の中で生活を経験する処であり、多少大げさな言い方をすれば、人間の共同体の感覚を初めて馳訓する「場所」であると云うことができよう。また、幼児が学ぶことは遊ぶことにあり、そのための部屋は屋内と等価に屋外にももとめられるものである。従って、屋内空間と屋外空間の一体化、園児が学び遊ぶための「環境」そのものの形成が計画の基本理念として捉えられた。

    幼稚園は幼児が家庭を出発し、親元を離れ、初めて集団の中で生活を経験する処であり、多少大げさな言い方をすれば、人間の共同体の感覚を初めて馳訓する「場所」であると云うことができよう。また、幼児が学ぶことは遊ぶことにあり、そのための部屋は屋内と等価に屋外にももとめられるものである。従って、屋内空間と屋外空間の一体化、園児が学び遊ぶための「環境」そのものの形成が計画の基本理念として捉えられた。

  • 佐藤建築事務所「岡山市立馬屋下幼稚園」

    南庭-保育室-中庭-遊戯棟の平行配列は、それに直行する子供の動線から極力内外の境界を排除したものとし、南北に透けた空間の実現を図った。又、集成材による木造架構は、プレコンと木の混合された様な性格を持つものであり、できるだけその特性を生かすべく長スパンの架構とした。柱は十字型の断面を採用したが、これは最小面積で、X、Y両軸の耐力を確保することと、柱、梁接合部の施工的な便宜性を図ることにあった。壁は13cm厚の真壁であり、木造架構を内外共に顕わにすることにより、爽やかな架構美を現出させることをデザインのテーマとした。
    子供達が成長し、いつの日か幼い頃の思い出としてふとよみがえるような「場所性」を獲得できることを願った。

    用途/幼稚園 構造・規模/木造・平屋建 建築面積/866.90㎡ 延床面積/570.53㎡ 岡山市北区大窪 1994 1994 岡山市優秀建築物賞

    南庭-保育室-中庭-遊戯棟の平行配列は、それに直行する子供の動線から極力内外の境界を排除したものとし、南北に透けた空間の実現を図った。又、集成材による木造架構は、プレコンと木の混合された様な性格を持つものであり、できるだけその特性を生かすべく長スパンの架構とした。柱は十字型の断面を採用したが、これは最小面積で、X、Y両軸の耐力を確保することと、柱、梁接合部の施工的な便宜性を図ることにあった。壁は13cm厚の真壁であり、木造架構を内外共に顕わにすることにより、爽やかな架構美を現出させることをデザインのテーマとした。
    子供達が成長し、いつの日か幼い頃の思い出としてふとよみがえるような「場所性」を獲得できることを願った。

    用途/幼稚園 構造・規模/木造・平屋建 建築面積/866.90㎡ 延床面積/570.53㎡ 岡山市北区大窪 1994 1994 岡山市優秀建築物賞

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