佐藤建築事務所

中籐整形外科医院

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NAKATO ORTHOPEDIC HOSPITAL

中籐整形外科医院

  • 佐藤建築事務所「中籐整形外科医院」

    クライアントとは、設計に取り掛かる数年前から開業にあたっての相談を受けていたが、岡山市の南西の端、田園地帯の只中に敷地が選定された。周辺は、興除村の古い農家と民家をかかえた住宅地と、比較的新しい住宅地をかかえている。こういった中で建物をイメージする時、おおらかな風景の中にぽつねんと建つといった感があり、その時どうしても建物の内部にほっとするようなもう一つの自然=中庭を持たせたいと、強く願うようになった。

    クライアントとは、設計に取り掛かる数年前から開業にあたっての相談を受けていたが、岡山市の南西の端、田園地帯の只中に敷地が選定された。周辺は、興除村の古い農家と民家をかかえた住宅地と、比較的新しい住宅地をかかえている。こういった中で建物をイメージする時、おおらかな風景の中にぽつねんと建つといった感があり、その時どうしても建物の内部にほっとするようなもう一つの自然=中庭を持たせたいと、強く願うようになった。

  • 佐藤建築事務所「中籐整形外科医院」

    9分割のプランが採用され、医療空間は中央の中庭を巡り、見通し見通されるといった関係性が意識された。全体構成は、1階に外来診察ゾーンを配し、2階に入院病床ゾーン、3階に医師当直ゾーンとなっている。
    プラン上の要点は2点あり、一つは、診療の医師動線を一貫して繋ぐことであった。即ち診療室1・2、処置室、レントゲン室、物療室を直結し、医師がスムーズに動けること。これは医師が1人ですべての診察ゾーンを最も合理的にチェックできるようにという要請であり、特に100㎡を超える物療室と処置室の中間に設けられたレントゲン室の配置は医師の意見に負っており、動線措置として旨く処理できたのではないかと思っている。

    9分割のプランが採用され、医療空間は中央の中庭を巡り、見通し見通されるといった関係性が意識された。全体構成は、1階に外来診察ゾーンを配し、2階に入院病床ゾーン、3階に医師当直ゾーンとなっている。
    プラン上の要点は2点あり、一つは、診療の医師動線を一貫して繋ぐことであった。即ち診療室1・2、処置室、レントゲン室、物療室を直結し、医師がスムーズに動けること。これは医師が1人ですべての診察ゾーンを最も合理的にチェックできるようにという要請であり、特に100㎡を超える物療室と処置室の中間に設けられたレントゲン室の配置は医師の意見に負っており、動線措置として旨く処理できたのではないかと思っている。

  • 佐藤建築事務所「中籐整形外科医院」

    もう一つは予算上の要求に負うところが多いが、3階の医師当直室も含め、全体面積を1,000㎡以下にすることであった。これは、適度なスケールを確保しつつ、無駄な寸法を極力排除することであり、このため幾度もグリッド寸法が調整された。この寸法感覚には、中藤先生にも立ち入って貰い、病床のベッド感覚から、ドクターの回り寸法による廊下巾など、微細な寸法調整が行われた。この作業は、クライアントとの相互意識を高める上で有意義であったように思われる。

    用途/病院 構造・規模/鉄筋コンクリート造・地上3階建 建築面積/467.62㎡ 延床面積/979.06㎡
    岡山市南区中畦 1992

    もう一つは予算上の要求に負うところが多いが、3階の医師当直室も含め、全体面積を1,000㎡以下にすることであった。これは、適度なスケールを確保しつつ、無駄な寸法を極力排除することであり、このため幾度もグリッド寸法が調整された。この寸法感覚には、中藤先生にも立ち入って貰い、病床のベッド感覚から、ドクターの回り寸法による廊下巾など、微細な寸法調整が行われた。この作業は、クライアントとの相互意識を高める上で有意義であったように思われる。

    用途/病院 構造・規模/鉄筋コンクリート造・地上3階建 建築面積/467.62㎡ 延床面積/979.06㎡
    岡山市南区中畦 1992

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