佐藤建築事務所

就実大学・就実短期大学 110周年記念校舎 Ⅰ期

就実大学・就実短期大学 110周年記念校舎 Ⅰ期

就実大学・就実短期大学 110周年記念校舎 Ⅰ期
works

Shujitsu University・Junior College 110th Anniversary Building

就実大学・就実短期大学 110周年記念校舎 Ⅰ期

  • 佐藤建築事務所「就実大学・就実短期大学 110周年記念校舎」

    学校法人就実学園は創立110周年を迎えると共に、大学・短期大学を擁する西川原キャンパス内に、人文・教育・薬学の3学部に続き、新たに経営学部を設け、総合大学として大きな一歩を踏み出すこととなった。これを機に老朽化した校舎を取り壊し、キャンパス全体の再編成が図られた。第Ⅰ期工事として110周年記念校舎(S館)が計画された。大学は其々の分野を通して、人間と社会、その諸制度の意味と元初を問い学ぶ場である。従って建築は、その様な「場所」そのものを創出することであり、同時に世界に対し開けたものであることが重要である。そこで、西側の道路沿い敷地を歩道空間として開放し、新たに設けられた東西軸である通路空間を樹々の配列によりプロムナード化する等、大学と都市との関係が意識されたものとなっている。

    学校法人就実学園は創立110周年を迎えると共に、大学・短期大学を擁する西川原キャンパス内に、人文・教育・薬学の3学部に続き、新たに経営学部を設け、総合大学として大きな一歩を踏み出すこととなった。これを機に老朽化した校舎を取り壊し、キャンパス全体の再編成が図られた。第Ⅰ期工事として110周年記念校舎(S館)が計画された。大学は其々の分野を通して、人間と社会、その諸制度の意味と元初を問い学ぶ場である。従って建築は、その様な「場所」そのものを創出することであり、同時に世界に対し開けたものであることが重要である。そこで、西側の道路沿い敷地を歩道空間として開放し、新たに設けられた東西軸である通路空間を樹々の配列によりプロムナード化する等、大学と都市との関係が意識されたものとなっている。

  • 佐藤建築事務所「就実大学・就実短期大学 110周年記念校舎」

    東西通路の奥に配置された木製デッキの広場(スクエアコモンズ)にはケヤキの巨木が移植され、一本の木の下での、教える者と教えられる者との物語が、初まりとしての学校を想起させるものとなっている。

    東西通路の奥に配置された木製デッキの広場(スクエアコモンズ)にはケヤキの巨木が移植され、一本の木の下での、教える者と教えられる者との物語が、初まりとしての学校を想起させるものとなっている。

  • 佐藤建築事務所「就実大学・就実短期大学 110周年記念校舎」

    110周年記念ホール 座席数307 席。講義室や講演会等に使用される。奥行1,300mm のコンクリートルーバーに四方から囲まれた2層吹き抜けの講堂空間となっている。コンクリートルーバーの間にある縦長のガラスを通して中からも外からも大空間を見ることができ、内外が相互貫入するものとなっている。壁はアルミ焼結吸音板t-3(白色塗装)。天井は前にいくほど段状に下がり、その下がり部にアクリル板(乳白)による間接照明を座席形式に合わせ配置している。空調システムは天井面から吹き出し、座席のデッドスペースとなる位置に吸気の為のガラリを設置したボックスをつくり、そこから床下チャンバーへと抜け背面にある空調機械室に繋げる事で循環させている。

    110周年記念ホール 座席数307 席。講義室や講演会等に使用される。奥行1,300mm のコンクリートルーバーに四方から囲まれた2層吹き抜けの講堂空間となっている。コンクリートルーバーの間にある縦長のガラスを通して中からも外からも大空間を見ることができ、内外が相互貫入するものとなっている。壁はアルミ焼結吸音板t-3(白色塗装)。天井は前にいくほど段状に下がり、その下がり部にアクリル板(乳白)による間接照明を座席形式に合わせ配置している。空調システムは天井面から吹き出し、座席のデッドスペースとなる位置に吸気の為のガラリを設置したボックスをつくり、そこから床下チャンバーへと抜け背面にある空調機械室に繋げる事で循環させている。

  • 佐藤建築事務所「就実大学・就実短期大学 110周年記念校舎」

    アカデミックホール 座席数210席の階段教室。講義室やセミナー等に使用される。天井高は2,700mm~3,750mm。壁は60×45の木製縦ルーバーと裏の吸音壁で構成している。講義机の幕板、椅子の背板はアルミバイブレーション仕上げ座椅子を木仕上とし、凛としながらも温かみのある空間となった。前面には三面スクリーンを備えられ、様々な講義やプレゼンに対応できる場となっている。コンクリートルーバーからスクエアコモンズやSーコモンズへと目線を通すことができ、内外の繫がりを意識できるものとなっている。

    アカデミックホール 座席数210席の階段教室。講義室やセミナー等に使用される。天井高は2,700mm~3,750mm。壁は60×45の木製縦ルーバーと裏の吸音壁で構成している。講義机の幕板、椅子の背板はアルミバイブレーション仕上げ座椅子を木仕上とし、凛としながらも温かみのある空間となった。前面には三面スクリーンを備えられ、様々な講義やプレゼンに対応できる場となっている。コンクリートルーバーからスクエアコモンズやSーコモンズへと目線を通すことができ、内外の繫がりを意識できるものとなっている。

  • 佐藤建築事務所「就実大学・就実短期大学 110周年記念校舎」

    S-コモンズ 学生が主体となって自由に学習するスペースとしてラーニングコモンズを1階南側に計画した。ここでは特に学生同士での教え合いやディスカッション、プレゼンテーション等のグループワークを行う場としての機能を持たせる為、組み合わせによって人数や目的にあったレイアウトのできる可動式机、プロジェクターでの投影や書き込みが可能な壁仕上としている。天井はFL+3,000mmの高さに35×120の木製ルーバーを設置し、その間にライン照明や空調スリットを組み込んだ。右奥のコンクリートルーバーによりアカデミックホールに繋がる。

    S-コモンズ 学生が主体となって自由に学習するスペースとしてラーニングコモンズを1階南側に計画した。ここでは特に学生同士での教え合いやディスカッション、プレゼンテーション等のグループワークを行う場としての機能を持たせる為、組み合わせによって人数や目的にあったレイアウトのできる可動式机、プロジェクターでの投影や書き込みが可能な壁仕上としている。天井はFL+3,000mmの高さに35×120の木製ルーバーを設置し、その間にライン照明や空調スリットを組み込んだ。右奥のコンクリートルーバーによりアカデミックホールに繋がる。

  • 佐藤建築事務所「就実大学・就実短期大学 110周年記念校舎」

    アゴラ 経営学部の学生がゼミナール単位で使用できる少人数制の教室。プロジェクターやホワイトボードが設置されており講義や研究等が行える場となっている。廊下とアゴラの境界をガラスパーティションにより間仕切ることで、目線が廊下からアゴラ、そして外部まで通し街との繫がりを意識させる。

    用途/大学 構造・規模/鉄骨造・地上6階建 建築面積/1,824.63㎡ 延床面積/6,900.74㎡
    岡山市中区西川原 2015
    2015 岡山市景観まちづくり賞

    アゴラ 経営学部の学生がゼミナール単位で使用できる少人数制の教室。プロジェクターやホワイトボードが設置されており講義や研究等が行える場となっている。廊下とアゴラの境界をガラスパーティションにより間仕切ることで、目線が廊下からアゴラ、そして外部まで通し街との繫がりを意識させる。

    用途/大学 構造・規模/鉄骨造・地上6階建 建築面積/1,824.63㎡ 延床面積/6,900.74㎡
    岡山市中区西川原 2015
    2015 岡山市景観まちづくり賞

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